UTMで検知するインスタントメッセンジャー(IM)ソフトの説明と、各プランでの提供状況は以下となります。
用語解説
[1]Skype(全プランで提供)
世界的なシェアをもつ音声通信、チャットソフト。
スカイプ・テクノロジーズ社によって開発・運用されていたが、同社が2011年にMicroSoft社に買収されて以降は、MicroSoft社内のスカイプ部門として運用を行っている。
スーパーノード、リレーノードと呼ばれる、ネットワーク内でサーバとして振る舞うホストや、UDPホール・パンチングという技術を利用して、特別な設定なしに高い接続性能を提供している。
一方で、接続性を維持するために、一般的にHTTP通信に利用される80番ポートを使うなどの独特の動作をするため、他のアプリケーションと競合を起こすこともある。
[2]TencentQQ(ライトオンマンドネクストプランのみ非提供)
中国で大きなシェアをもつメッセンジャーソフト。
一般的なメッセンジャー機能だけでなく、SNSやミニブログ、動画配信などの様々な機能を備えている。
2010年に、クライアントソフトがユーザのパソコン内をスキャンしているとして提訴された。
[3]AOL Instant Messenger/ICQ(OSCAR)(全プランで提供)
「AOL Instant Messenger」は、AOL社開発のメッセンジャーソフト。
動作プロトコルはOSCARプロトコルと呼ばれている。
「ICQ」はMirabilis社開発のメッセンジャーソフト。
メッセンジャーソフトの草分け的存在。
Mirabilis社がAOL社に買収された後、プロトコルがOSCARプロトコルに共通化された。
[4]IRC(インターネットリレーチャット) (ライトオンマンドネクストプランのみ非提供)
サーバ上に作成されたチャットルーム内で、接続ユーザ同士がテキスト会話を行うために利用されるプロトコル。
接続ユーザは無数にあるクライアントソフトのいずれかをインストールして利用する。
IRCサーバは、相互に接続してIRCネットワークを構成する。
国内ではWIDE projectの参加するIRCnetなどが利用されている。
[5]Jabber(Google Talk/Jabber)(ライトオンマンドネクストプランのみ非提供)
Jabber社が開発したメッセンジャープロトコル。現在はXMPPと呼ばれている。
オープンソースであり、異なる様々なメッセンジャープロトコルと通信できることが特徴
Google Talkや、MacのiChatなど、様々なメッセンジャーソフトで採用されている。
また、XMPPの使用ポートはRFCによって5222、5223、5269、5298が予約されているが、PlayStationNetworkなどが5223番を使用することがあり、競合する可能性がある。
[6]MSN(MSN メッセジャ)(ライトオンマンドネクストプランのみ非提供)
MSNメッセンジャーは、MicroSoft社開発のメッセンジャーソフト。
現在は後継としてWindows Live メッセンジャーが提供されている。
MicroSoft社が2011年にSkypeを買収したため、今後Skypeに統合される方針が提示されている。
[7]Yahoo(Yahoo メッセンジャ)(全プランで提供)
Yahoo!ジャパン提供のメッセンジャーソフト。
米Yahoo!社提供のYahoo! Messengerとは互換性がない。