UTMで検知するファイル転送アプリ(P2P)の説明と、各プランでの提供状況は以下となります。
用語解説
[1]Winny(全プランで提供)
日本製ファイル共有ソフト。ユーザのパソコン同士を繋げて構成したWinnyネットワーク内で不特定多数のユーザとファイルを共有する機能を持つ。それまでファイル共有ソフトとして主流であったWinMXに比べて、高い匿名性を有していることから、2003年から2004年にかけて国内で広く利用された。
一方で違法コンテンツの流通や、同ソフト利用者を標的とした暴露型ウイルスの流行などトラブルも多く、ソフト開発者の起訴によって開発が停止して以降利用者は減少している。
[2]Bittorrent(全プランで提供)
全世界で利用されているファイル共有ソフト。「.bittorrent」という拡張子のインデックスファイルを読み込むことで目的のファイルをネットワークからダウンロードする機能を持つ。
非常に高い普及率を誇り、公式クライアント以外にも多くのソフトがBittorrentネットワークへの接続機能を実装している。 NASやルータなどのネットワーク機器自体がBittorrentクライアントを内蔵している場合もあり、ユーザが自覚せずクライアントを動作させている場合もある。
[3]Ares(ライトオンマンドネクストプランのみ非提供)
オープンソースのファイル共有ソフト。正確には「Ares Galaxy」がソフトの名称で、同ソフトによって構成される独自のファイル共有ネットワークはAresネットワークと呼ばれる。
公式のクライアントと、いくつかの互換クライアントが存在している。
[4]Edonkey(ライトオンマンドネクストプランのみ非提供)
海外で人気のあったファイル共有ソフト。
開発元企業は訴訟問題から2006年にサービスを停止しているが、オープンソースの後継クライアント「eMule」や、「BitComet」などの互換機能を持つクライアントによって現在もネットワークが維持されている。
[5]Gnutella(ライトオンマンドネクストプランのみ非提供)
2000年開発の海外製ファイル共有ソフト。
Gnutellaという名称の国内での認知度は高くないが「LimeWire」やそのエンジンを基盤としている「Cabos」などもGnutellaクライアントのひとつである。
[6]Share(ライトオンデマンドネクストプランのみ提供)
開発者起訴によってWinnyの開発が停止された後、その後継ソフトとして開発された日本製ファイル共有ソフト。
基本的にWinnyの性能向上版と言えるが、配布ファイルを分割しての部分拡散を行うため、一次配布後のファイル拡散が迅速な反面、長期間の安定したファイル共有には向かず、目的別にWinnyと共存する形で利用されている。
違法コンテンツの流通、暴露型ウイルスの流行などWinnyと同様の問題を抱えており、改正著作権法の施行以降利用者は減少している。
[7]WinMX(ライトオンデマンドネクストプランのみ提供)
中央サーバ型ファイル交換機能と、特定利用者と直接接続してのファイル交換機能の両方を併せ持つファイル共有ソフト。
日本語文字コードでのファイル検索に対応していたため、国内におけるファイル交換ソフトの草分けとして流行した。
共有相手との交渉が不要なWinnyの登場や、米国最高裁での判決を受けての正規サーバ閉鎖などにより、2005年以降利用は下火となった。